氷河期世代のぼやき

言いたい放題

将来的には氷河期世代の収容所のようなものができるのではないか

安倍 元首相が暗殺された事件について、山上容疑者が氷河期世代に当たり、いわゆる「無敵の人」だったのではないかと指摘する人がいる。それだけが原因とは言えないだろうが、確かにある程度は当たっているのだろうと思う。

 

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丁度、秋葉原の事件で死刑が執行されたばかりだが、この事件が起きたころから「無敵の人」問題が指摘され始めて、3年前に登戸の事件や京都アニメーションの事件が起きたあたりから、この人たちを何とかした方がいいのではないかと盛んに言われ始めたように記憶している。

 

事件を起こすのは氷河期世代に限らないけど、日本では一度落ちてしまったら這い上がれない、敗者復活の難しい国だし、一度でも転落して非正規雇用が長く続くと、低賃金で楽しいことなど何もない、「ただ生きてるだけ」のような状態に陥ってしまうことになりやすい。

 

女性であればいやらしい職業に就くなどで収入の面ではまだ何とかなるかも知れないが、男はそんなことは無理だろう。職に困ったりして貧困に陥ってしまい、将来に絶望した場合、女性は自傷行為などで内側にエネルギーが向かうことが多いらしいが、男性は犯罪という形で外側にエネルギーが向かうことが多いらしい。山上だって充分な収入があって家族もいればこんな事件は起こさなかっただろう。青木雄二が言ってたように、犯罪の原因に貧困があるというのはどうやら間違いなさそうだ。

 

しかし、だからと言って今さら氷河期世代を何とかしようにもすでに手遅れだ。今はどこも人手不足らしいが、この世代は先頭がすでに50代に突入しているし、スキルもなにもなく、歳だけとっている人たちなどどこが採用するのか。あと10年もすれば60代に突入するから生活保護が急増するだろうし、親の死亡を隠して年金をもらい続けるなどの犯罪や逸脱的行動だってこれから増えていくだろう。

 

さすがに国もこのような状況を何とかしようとするはずで、多少のコストはかかるが、生活保護を支給したり犯罪を起こされたりするよりはマシだとの判断で、全国各地に氷河期世代の収容所のようなものが作られるのではないか。そこに収容されると、「最低限の衣食住は保証するから、犯罪は起こさないでね。」と、ただ生かされるだけの毎日を送ることになりそうだ。