氷河期世代のぼやき

言いたい放題

だから 保護すればするほど痛めつけられて逆効果だって

昨日 youtubeで動画を見ていたら、AV新法のせいで(女優の)仕事が 減ったとは感じない 約15%、半分までではないが減った 約49%、半分以上減った 約24%、全くなくなった 約12%  と言う内容を放送していたが、もともとは、議員のセンセイたちが「この人たちは弱い存在でひどい目にあっているから保護してあげよう。」と考えて法律を作ったことが原因のように思う。

 

一部の女性議員が「女性たちがこんなにひどい目にあわされているから保護しなければ!!」と声を上げ、女性の票欲しさに与野党問わず(男性議員も)賛同してしまったようだ。議員と言っても男であればAVの世話になった人も多いだろうから、男性議員であれば業界の実態も多少は知っていたのかなとも思うが、この法律を作るときに、業界で働く人たちの実態をロクに調査もせずに決めてしまったからこのようなことになってしまったらしい。多分、女性議員たちはAV業界で働く人たちを「不潔なことをやっている人たち」と見下して、会って実態を調査することをしなかった。でも「会って話をするのは嫌だけど、何とかして保護してあげたい。」と考えて実態を無視して良かれと思って勝手に法律を作ってしまった。が、逆に 仕事が減ってしまい、彼女たちを痛めつける結果になってしまったようだ。

 

これと似たような問題は雇用でもあって、2023年の3月いっぱいで理研の研究者が約600人雇い止めになるという問題が発生している。有期雇用の研究職は、10年過ぎたら無期契約に変更しなければならないらしく、それの第一弾が来年4月にやってくるから、直前で雇い止めにしようとしていて、それに対し野党やマスコミが「理研はけしからん」と言ってるらしい。 でも、「10年で無期雇用にしろ」と強制されたら、誰だってその直前で契約更新を断るに決まってるだろう。こんな簡単なことは法律ができたときから充分予想できたことなのではないか?

 

「非正規雇用の人たちはかわいそうだから保護してあげよう」と言う考え方が、逆に彼ら彼女らを痛めつけているということに気付くべきだし、気付かない限り、非正規雇用問題は永遠に解決しない。「非正規雇用はかわいそうだから正社員にしてあげよう」などという考え方は、「農民はかわいそうだから武士にしてあげよう」というのと一緒だ。農民を武士にすることは無理だろう。士農工商を廃止したように、正規 非正規と言った身分制度を無くすことが解決策ではないか。