氷河期世代のぼやき

言いたい放題

岸田首相は社会主義者なの?

まあ、しかしこの岸田総理はどこかの会社の係長のように、何やってるか、どんな実績があるのかはよく分からないものの、目立った失敗もしていないから会社の評価も良くて、この写真見ても分かるように何をやりたいのか伝わってこない、何の特徴もキャラもないただのオジサンのように見える。

 

昨年の総裁選に出たときから、聞く力とか新しい資本主義とかアピールしてたけどさっぱり分からない。聞く力なんて野球選手がボールを握る力と言ってるようで当たり前のことだろうし、新しい資本主義と言ってもタイトルだけで内容が全く分からない。

 

資本主義がいきすぎたせいで株主を重視した経営が主流になり、それのせいで株主への配当のため従業員を非正規雇用化して安く使っているとでも言いたいのだろうか? 本人から何の説明もないからよく分からないが、それこそ勘違いも甚だしい。

 

株主重視になるのは資本主義である以上仕方のないことだし、日本以上に資本主義が徹底しているアメリカで「給料を安くするために非正規雇用化」なんて聞いたこともない。むしろ逆でどんどん給料が上がっているのではないか。それに、アメリカは仕事の内容に給料が設定されていて、その仕事がいらなくなれば社員を簡単にクビにできるから非正規雇用など使う必要がない。仮に仕事の内容と比較して給料が安ければ人が集まらないから自然と淘汰される。

 

日本はどうか。30年ほど前、海外からは「日本は世界で最も成功した社会主義国」と言われた時期もあったが、賃下げや解雇から守られている日本の労働者がうらやましかったのではないか。しかし、会社の売り上げなんて来月どうなるかも分からないものなので、雇用というものは本来不安定なものなのだが、賃下げや解雇から守られる人がいる一方で調整弁にされる人たちが存在する。女性や中小の下請け企業、非正規雇用などがそうだが、海外からはそういう人たちは見えなかったのだろう。だから、そういう日本型雇用のいいところしか見えずうらやましく思ったのではないか。youtubeソビエト国歌を見るといいところしか映ってないが、その一方でいいところを維持するために犠牲になった人たちが存在していた。かつて、ソルジェニーツィン収容所群島で「ここまでして維持しなければならない国家とは何なのか。」と主張していたが、大多数の犠牲の上に成り立つのが社会主義のような気がする。

 

だから、非正規雇用だらけになったのは資本主義がいきすぎたからではなく、社会主義的なシステムを維持してきたからではないか。一部の人たちをガチガチに保護するという特権を与え、それの維持のため大多数の人たちを犠牲にするというのはそのままソビエトや中国などの社会主義国に当てはまる。

 

そういえば、岸田首相はありとあらゆる税金や社会保険料を上げようとしているが、もしかしたらこの人は社会主義者なのかも知れない。国民が稼いだ分は全て国が取り上げて、私有財産は認めず、代わりに生きていくのに最低限必要な物やサービスのみ提供するための巨大な国家体制を目指しているように思える。