氷河期世代のぼやき

言いたい放題

失業中は金曜が嫌いで月曜が好きになる

俺には6年以上無職で一人暮らしの友人がいる。6年前の時点で貯金が250万円ほどあると言ってたが、その友人は車を持っているから、一人暮らしで家賃、食費、光熱水費、通信費、車の維持費などどう安く見積もっても月10万円はかかって、250万円の貯金など2年で底をついているはずなのに、一体どこからお金が沸いているのか疑問に思う。

 

厳密に言うと、無職かどうかははっきりしてないのだが、「お前 仕事何やってるんだ?」などと問いただすわけにもいかないし、会うときはいつも平日だし(こっちは有休を使う)、普段も平日に出歩いているようだからどう見ても仕事しているようには見えない。

 

だから、貯金が無くなったと思われる時期からどうやってお金を得て生活しているのか気になっているのだけど、借金をしているとか、親から仕送りを受けているとか、離婚した元奥さんから慰謝料もらっているとか、インターネットで収入を得ているとか、宝くじが当たったとか、あとはこんなことはないとは思うけど空き巣をしているとか。

 

借金については最初は喜んで貸してくれるだろうけどある程度の期間が過ぎると「金返せ」と迫ってくるだろうから考えにくいし、仕送りについては40過ぎた子供に仕送りする親などいないだろうし、離婚の慰謝料についてはあっても月数万円程度だろうし、ネット収入についてはパソコン持ってないからなさそうだし、宝くじはそんなに当たるものじゃないし、空き巣に入るような行動力や勇気があるようには見えないし、かと言って「お前 どうやって生活しているんだ?」なんて聞けない。一番現実的なのは仕事してないように見えて実は夜にアルバイトしているなんてことも考えられるけど、どうやっても働いているようには見えないし、その割には金に困っているようにも見えないし、謎だ。収入源を問いただすわけにもいかないし、かと言ってこの問題を放置しているとそのうち「金貸してくれ」なんて言われかねないし、頭の痛い問題だ。

 

それはともかく、よく6年も無職でいられるものだと思う。俺も人生で何度か失業したことはあるが、最初の一週間くらいは遅くまで寝ていられるし、自由でどこへども行けるから、うろうろしたりするけどすぐに飽きてしまい、次の週から仕事を探すようになる。でも、職探しを始めたからと言ってすぐに決まるわけではなく、応募できる仕事が見つかるまで時間がかかるし、応募しても採用試験を受けるまで待たされるし、試験を受けても合否が分かるまでまた待たされる。そうこうしているうちに1カ月、2カ月と過ぎてしまい、たとえ雇用保険の給付を受けていたとしても早く仕事したいと思うようになる。

 

普通に働いているときは、誰だって休みの前の日が一番楽しくて、仕事が始まる日が一番嫌になるもので、金曜が好きで月曜が嫌いになるものだが、無職だと、金曜になると「今週は何も動きがなかった」と気付いて嫌な気持ちになり、月曜になると「今週は何か動きがあるかも」とワクワクするから、逆に金曜が嫌いで月曜が好きになる。特に最悪なのがGW、盆、正月などの長期連休で、連休に突入したら決まってテレビやラジオがサービスエリアや駅・空港などで「どこから来ましたか。どこへ行くんですか。連休中どうやって過ごしますか。」などとインタビューしている。そんなインタビューを見るたびに無職で何もすることがない俺は暗い気持ちになる。しかし、連休が終わると職探しに進展があるかもしれず、逆に明るい気持ちになる。

 

幸いなことにもう9年近く同じ会社で働けているが、友人はよく6年も無職で平気でいられるものだと逆に関心する。体調が悪くて働けないなどの事情があるのなら仕方ないが、憲法に勤労・教育・納税の義務が規定されているから、働けるのに働かないのは憲法違反だ。国を愛する気持ちが少しでもあるのならまずは働けと言いたい。